年末年始やお祝いごと、ちょっとしたご挨拶としてお配りする、この名入れタオル。
どちらのご家庭にも、必ずあるのではないかな、と思います。
なにかと便利なタオルなのですが、そもそもなぜ、タオルを贈る習慣ができたのか知ってますか?
そもそもの始まりは、江戸時代。
歌舞伎役者が考案したデザインや家紋を染めた 手ぬぐいを贔屓筋に配ったのが始まりだそうです。
生活に欠かせない日用品を贈る、という実用的かつ便利な習慣としての、手ぬぐい。
昭和40年ごろまでは 手ぬぐいが贈答品としてメジャーだったようですが、いつしかタオルに変わり、現代にいたる、というわけです。
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何故 手ぬぐいの話をしているのか、というと。
蓮見商店の倉庫なう、です(・∀・)
これは、お茶っぱを入れるための木箱です。
昔、蓮見商店でお茶の量り売りをしていた時代があったようで、その名残で、こんな箱が倉庫にどっさりあるのです。
その埃をかぶった木箱を恐る恐る開けてみたら…
(ていうかね、本当に物凄い勇気がいるのですよ。生き物系がどわー!っと出てきたらどうしよう、とか無駄な想像力が恐怖心を増します)
「名入れ手ぬぐい」をどっさり発見!!
はじめは、なんだこりゃ?という感じでゴミだと思ったのですが…(すいません)
一枚一枚開けてみると、そのデザインの多様さにびっくり。感動。
今使われている「名入れタオル」はたいてい真っ白で、端っこに名前がプリントされただけのシンプルなものが多いですが
手ぬぐいってすごい。
そこに「個性」がありました。
そんな昭和30年から40年ころ(おそらく)の手ぬぐいたちを、一部、ご紹介します(´∀`)
当時、蓮見商店となんらかのお付き合いがあったであろう問屋さんやお店屋さんのものだと思います。
(電話番号等、一部修正してます)
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小林菓子屋さん。
板倉郵便局近くのお菓子屋さんです。
私はここで売ってる「落ち葉かりんとう」が大好きなんだなー!
ひょうたんに「慶忌用折詰調製」とあります。
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残念ながら今ではお店を閉めてしまいましたが、近所のお魚屋さん。
いきのいい鯛、波。
ここのお刺身はほんとうに美味しかった。
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砂糖、茶、水飴。
巴屋さん。どちらのお店なんだろうか。
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自転車屋さんですね。
「か る く て 丈 夫 な」 自転車を販売していたんですね。
なんだかカッコいいデザインだなぁ
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葛生の…灰瓦業?
「石」という漢字が並ぶ。
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なんか可愛いブタさん。
ソースにしょうゆ。調味料やさん?
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これなんか好きだなぁ
荻野畜産さん?
ブタが大胆に描かれてますけど、このリアルな表情がたまりません。
今だったら…もっともっと可愛らしく描いちゃうんじゃないかなぁと思います。
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その年のカレンダーがプリントされたのもありました。
「エサ は ヒノマル」
家畜の飼料を扱っていたのでしょうね。
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青果やさん、だとわかると オレンジモチーフに見えてきます。
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さて、このへんで真打登場。
板倉町が誇る
原田製麺さん(人´∀`)
二種類ありました。
二色使いがモダンですよ。
もう一種は
浅間うどん??
きぬこがねじゃないのね?(笑)
原田製麺のKちゃーん! これ見たことあった??
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そして、蓮見商店のはというと(ちゃんとありました!)
蓮見喜作ってのはオットのおじいちゃんの名前。
これ、大事にとっておこうと思います。
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他にも
これはもう見つけた瞬間、
この方に差し上げよう、と思った(笑)
保存状態が悪かったため シミだらけですが… (´・ω・`)
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こんなのも、ありました。
東京電力。
洗濯機? が描かれてますが
「電気器具はコンセントから使いましょう」と書いてある。
他にどこから使えるんだ?
このメッセージにものすごく時代を感じました(笑)
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まだまだたくさんありますが、とりあえずこの辺で。
一枚一枚ひろげて見ていて、活気のある商店街が浮かんでくるような、そんなイメージがひろがりました。
とても古いものだけど、なんだかすごく新しいような。
「懐かしい」って思う方もたくさんいることでしょう。
しみだらけで、しわだらけで、状態はわるいですが、
大切に取っておこうと思います。
蓮見商店の倉庫…
面白い!(怖いけど)
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